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1880 [俳句]

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今から二百年程前に、この町大磯にある鴫立庵の庵主さんだった、遠藤知啄という俳人の句を読むことが出来た。右の短冊には、阿夫利の空に草枕して 「八朔を見おろす里の煙よし」とあり、旧暦八月朔日に、大山の雨降神社を詣でたと時に読んだ句なのだろう。奈良の都の煙のたなびく光景を見おろすような趣がある。
左の句は、「から駕篭にかぜを入れたり冬の山」凩がからの駕篭に舞い込む光景が走る駕篭かきの姿と共に思い浮かんで来る。
俳句とは、一瞬の情景を切り取り、切り取られた画面の外へ物語が展開していく世界なのだろう。カメラは自在に動き回り、ある時は静止状態で見つめ、ズームアップし、ティルトダウンを始める。
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冬の山、暫く解読出来なくて電子辞書に、同じような書き順で描いてみて、出てきた候補の漢字から、冬と読んだ。書は毎日眺めていると読める文字の正体が浮かび上がってくるものですね。
判らない文字も又いいものなのですが。
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群生する花や葉を見る時に、一部枯れたり痛んだ部分がある光景が親しみ易くなって来た。完全な花、完璧な瞬間の姿よりも、近しく感じるからなのだろうか。崩れたり汚れた画像も今の時代には、大切なのではないのだろうか。液晶画面の中の光の画像には、匂いも本当の汚れも無いのだから。
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光画の世界が今では日常
たまには紙焼もしなければと思うのですが
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見つめる眼差しには弱い
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今はフェイジョワの花が盛りを終えて
2012年7月3日
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コメント 2

hanamura

大磯~大山なら、すぐですよね!鴫立庵に集まった俳人って、なんだか親近感!・・・と、妄想する私は・・・。(お気軽コメント失礼しました。)
by hanamura (2012-07-03 21:33) 

SILENT

hanamuraさま
江戸からも大山詣で盛んで、大山街道があちこちに開かれ
大磯からも北上する道で、大山街道がありました。早い人は大磯を早く出発して、大山の麓迄充分一日でついたのでしょうね。
by SILENT (2012-07-04 07:52) 

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