1963 [映画]
1963年アルフレッド・ヒッチコック監督の作品「The Birds」は鴎が港のガソリンスタンドを見おろす俯瞰の光景が印象に残っている。鳥達の異常な行動でパニックになった人々と炎と煙が上がっていたような気がする。どのように撮影したのだろう。空を飛ぶ鴎の視野に、鴎の脚まで画面に映っていたような気がするのだが。
先日Nikonのレフレックス500㎜のレンズをデジタルカメラにつけて2012年の港へ出かけた。映画から50年近く経っているのだが、レンズは30年以上前に購入したレンズ。手持ち撮影で35㎜換算で望遠750㎜の世界は楽しい。鴎の胸の羽毛が指でつつけそうな距離だが彼の目は鋭い。
あの口も鋭く、映画の中のインコ『LOVE BIRDS』と対照的だった。
映画は小鳥屋のシーンが冒頭出てきて、沢山の小鳥、カラス、鴎達が人間を襲う映画だった。
監督は洒落っ気が好きだった。駕篭の鳥の彼女、駕篭のなかのインコと、下界の鳥。主人公のシャトリューズ・グリーンのツーピースのドレスが鮮やかだった。
鴎は格好の獲物を見つけた。砂浜で砂湯を楽しむ「すなゆ同好会」の人間達だ。無防備に頭を秋の日射しにさらす砂ノ中から顔だけ出したスタイルは、畑のスイカをついばむより簡単だ。
彼方に江ノ島が浮かぶ、右手に浮かぶのは茅ヶ崎沖の烏帽子岩。
流石に海の気流で画像は霞んでいる。
大亀の秋を歩むと子規の詠み SILENT
明治20年代正岡子規が大磯の此の地にやってきた。
松林から望む海岸からの江ノ島の遠望を、亀に例えて一句詠んでいます。
望遠レンズは手振れと、ピント合わせが難しい事実感しました。液晶画面だけでの撮影は無理ですが感で撮影。ファインダーが必要な事実感。
リングボケは、うまく使いこなせばいい絵が撮れるのでしょう。
Nikonの50㎜標準レンズで以下撮影。
虫の出てくる映画は、「サンダ館18番館」の冒頭シーン田中絹代を演じる女性を尋ねた主人公が、家の開き戸を開けた瞬間沢山の百足達が襤褸畳の裏に姿を隠すシーンが忘れられません。
立ち上がり旅にたつ虫
河の流れも秋の気配 秋の色
一年草だそうで「白玉白雪草」だったかな
時雨の螢
山葡萄もまだまだ緑、今年は彼岸花もまだ赤子のあそこのような小さな蕾
足元に
秋に燃える
時雨の緑、蚊帳の外
2012-09-23 17:07
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コメント(3)
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おはようございます。
レフレックスのリングボケ、
カタログなどに載っている写真はきれいで心惹かれますが、
自分で撮ってみるとリングボケを品良く撮る事が出来ませんでした。
私のは遠くの物を引きつけるというより、
マクロ的な撮り方を十数枚撮影してお蔵入りになりました。
by 寂光 (2012-09-24 06:56)
ヒッチコックの「鳥」は、CGなどのない時代によく撮れたなと思います。
ドライブ中に籠の中のインコをインサートして、ワインディングロードの
走行感をだしたり、しゃれた演出が随所に光りますね。
実際の撮影は鳥を調教しんでしょうか。
ヒッチコックは、グリーンの色を好みますね。
いろいろな映画で、グリーンが効果的に使われています。
「めまい」なんかもそうでした。
by cafelamama (2012-09-24 08:06)
子供の頃は、ヒッチコックは恐いばかりでまともに観られなかったのに、今はその面白さにはまってます!
by 駅員3 (2012-09-24 10:16)