2012 [祭]
大磯宿場祭りが大磯町山王町の松並木通りで開かれている。
午前中出かけてきた。今も行われているだろう祭りを思いながら撮影した画像を、撮影順に並べてみた。祭りは黒松の並木が主役だとつくづく思った。数百年の寿命の松は、此の道が東海道であった頃の箱根駅伝走者や、黒塗りの乗用車で東京に向かう吉田茂首相や、赤穂へ早馬を翔る浅野家の家臣の姿や、京都から江戸へ向かう天皇の駕篭も見おろしてきたのだとふと思った。今は東海道が南側に移り、旧東海道の大磯宿の江戸側の松並木で宿場祭りは、ご近所の有志で始まった祭りだと言う。第19回だと言うので始まってから19年の歳月が流れているのだろうか。東北大震災の去年が行われていないなら二十年の歳月か。
この町に自宅として住まわれていた吉田茂首相の家も数年前全焼した。吉田さんも街道で吉田邸復原を、侍に訴える。
日本のエネルギーは何処の国から買っているのかねと質問しているようだ。
一枚の本物の葉があしらわれた、何か潔く美しい弁当が売られている。
出し物も地元らしさが目立つ演目の演芸コーナー
穴看板というものだそうだ。観光地には多くあるが穴看板の貌を、凩が抜ける季節になった。
この町はかって鰤漁で賑わった漁師町。大漁旗の半纏が鮮やか。
士農工商全ての人々が歩いた街道を鬘が行く。
祭りには子供が似合う。
祭りの主役は黒松。
浮世絵にも描かれた山の姿を遠望する並木の祭り。
祭りの影の主役は祭屋台の人々
太鼓の響きは雨模様の前兆をも知らせ、空が灰色から墨色に変わり始める。
祭りの人、速歩で抜け去る
肩車から見た遠い日の祭りが、すぐ其所に見えた。
祭りは何か異空間を連れて来る。そこが市であった日の記憶を甦らせて
そして、足早に去っていく。
その勢いが夏の日の花火にも似て、余韻が残る。
静けさひとつ。
洗濯物と祭りと屋根と
路地では子供たちの祝祭も行われて秋から冬へ急ぎ脚
祭りは終わり 新たな祭りへの準備が見えて来る
2012-11-11 13:43
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コメント(4)
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昨日は14:30頃から雨が降り出しましたよね、宿場祭りは大丈夫だったのでしょうか
自分はボーイスカウトの催し物を開催していて、丁度撤収の最中でした。
by kinkin (2012-11-12 04:40)
kinkinさま
祭の撤収は、天気予報通りの時間帯から雨となったので、皆さん手際良く早目に開始したようですが、車の混雑と屋根がない場所なので、大変だったでしょうね。雨に濡れた用具の後始末も又やっかいでしょうね。午前中降らなかったので人出は多かったようです。
by SILENT (2012-11-12 06:49)
1枚の葉っぱがお弁当をおいしそうに感じさせる。不思議。
by tree2 (2012-11-12 11:48)
tree2さま
不思議なパワーですよね。葉の力
by SILENT (2012-11-15 15:51)