一望千里 [山]
一望千里とは、彼方迄見晴るかす展望をいうとある。
一望千里の平原とか。
昨日と今日、大磯の街では、「オープン・ガーデン」と呼ぶイベントがあった。
凡そ百軒を超える御宅が、庭先迄を公開した。昨日山の家の御宅の庭で留守居を頼まれ、三時間ほどを過ごした。
静かな庭先は、大磯丘陵を借景にした光景で、電線が何処にも見えない。アオバトの低く低く悲しげな、アオーーアオーアオアオーーーーという鳴き声が深い木々の緑の底から湧いてくる。ヒグラシのカナカナとともに好きな情景だ。
山野草が慎ましく花を揺らしている。木陰を通り抜ける風は、肌寒く、日向は陽炎が立つ様に温い。
モミジの大木の葉は風に裏返り白い腹を見せつける。
無数の緑の色達で染められた葉が、風で笑い出す。初夏の庭を「山笑う」光景が包んでいた。
一望千里の山を望む庭は、蒼い空を残して緑だらけ。
見通しが山で遮られ、木々で遮られているのに、空行く雲の下、一望千里の感覚。
海のイメージのこの町の山の静けさのが好きだ。静けさは、森のざわめきでかき消された静けさなのだ。賑やかな展開があることを、山の上のお庭で感じた。
一望千里の平原とか。
昨日と今日、大磯の街では、「オープン・ガーデン」と呼ぶイベントがあった。
凡そ百軒を超える御宅が、庭先迄を公開した。昨日山の家の御宅の庭で留守居を頼まれ、三時間ほどを過ごした。
静かな庭先は、大磯丘陵を借景にした光景で、電線が何処にも見えない。アオバトの低く低く悲しげな、アオーーアオーアオアオーーーーという鳴き声が深い木々の緑の底から湧いてくる。ヒグラシのカナカナとともに好きな情景だ。
山野草が慎ましく花を揺らしている。木陰を通り抜ける風は、肌寒く、日向は陽炎が立つ様に温い。
モミジの大木の葉は風に裏返り白い腹を見せつける。
無数の緑の色達で染められた葉が、風で笑い出す。初夏の庭を「山笑う」光景が包んでいた。
一望千里の山を望む庭は、蒼い空を残して緑だらけ。
見通しが山で遮られ、木々で遮られているのに、空行く雲の下、一望千里の感覚。
海のイメージのこの町の山の静けさのが好きだ。静けさは、森のざわめきでかき消された静けさなのだ。賑やかな展開があることを、山の上のお庭で感じた。
2013-05-19 19:53
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コメント(3)
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こんばんは。
陸地で一望千里はなかなか難しいですが、
海ではいつでも見られるような^^。
by 海を渡る (2013-05-19 21:28)
ご無沙汰しておりました。
ブログ再開されていたんですね。
大磯のオープンガーデン、いいですね。
by cafelamama (2013-05-20 07:50)
セッコクがきれいに咲いていますね。
私が一昨年まで35年間住んだ樟葉の家からは、千里丘の丘陵に太陽の塔が見えていました。山の緑のない「一望千里山」でした。
by COPP(コップ) (2013-05-20 08:24)