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先卵先鶉 [物語]

卵が先か、鶉が先か。繰り返す仕組みの一部を取りだすことは、物語を線状に並べ替える事なのだろうか。人生の大先輩の96歳の方から、鶉の卵は鏡の上で立つのかという問いかけをされた。
手元には鶉の卵が生憎ないので実験は出来ない。以前撮った鶉の卵達をフォルダーから抜き出した。
透明なケースの中では卵達は立っている。鏡の表面の硝子は磨かれて水平を保っている。それが卵を立たせる条件なのだろうか。卵のケースでは、卵に上下があり、保存できる期間の長さがが上下を反対にすると違ってくるという。卵の中で何が起こっているのか。冷蔵庫の野菜達も枝になっている時のように縦にして置くと、長持ちするという。これは、実がなっていた状態のが長持ちしやすいのは分かる。
卵が立てられた状態とは、産卵されて横になった状態とは違う。何故なのだろう。
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2013年の関東地方の梅雨入り宣言もでたようだ。今朝の山は霧が懸かり、風の音も強い。
アオバトの生息地の丹沢は雨も霧も濃くなっているだろう。産卵時期のアオバトは森の中で卵を抱いているのだろうか。先日の講演会では、雄が昼間は卵を温め、夜は交代して雌が卵を温めるという。
森を流れる霧と、雨の中の巣でアオバトが卵を抱く姿が目に浮かぶ。アオバトが晴れていれば来る海岸も波が高そうだ。
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白い器に朝陽があたり、静かに叫んでいた様な時間。

初夏の陽の白き卵を抱きけり SILENT

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月光のわすれがたみか初夏の朝  SILENT

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闇に立つ卵の肌の夏を斬る  SILENT
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SaraTriennale

nice&遊びに来てくれてありがとうごさいます。
ウズラが並んだ写真がとても可愛くて、ここにコメント残します^^
また遊びにきますね*
by SaraTriennale (2013-06-02 16:06) 

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