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海千山千 [旅]

海千山千樓と言われた事も或る、戦後の宰相が住んでいた、旧吉田茂邸の庭園が最近公開された。母屋は数年前火災で全焼し、一部を再建中との事。かっての主に仕えた竹内さんという執事の方に聞いた話。
主の吉田茂氏の外出は、突然出かけると言われる事が多かったという。車で東海道の国道一号線から、東の東京方面へ向かうか、西の箱根方面へ向かうかは、主の気持ちを速めに忖度する事が執事の役目だったという。門を出て徐に方面を告げられることが度々だったようだ。今日は天気がいいので、箱根へ向かおう。吉田さん生存中はなかった西湘バイパスで、解放された旧吉田邸の松林の庭を車窓に西へ向かう。
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二宮か国府津あたりで釣りをする人々が見えた。台風一過から一週間程過ぎて静かな海。北風にかわると海は穏やかにおさまっているという話を聞いた。確かに山が北側にあるのでこの辺り南風や、東風で大きな波が起きるのだろうか。
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青の色彩から、若い緑迄諧調が美しい海。春先の海のようだが、シャープな光線は秋のものか。
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箱根の山々が西湘バイパスの彼方に見えてくる。
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箱根の奥座敷、仙石原は濃厚な秋の気配。銀の芒の原が、モノトーンの風を運んでくる。
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宿で風呂あがりに飲むビールの味は格別
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陽はのぼり、陽はまた沈む、山の端に雲が浮かぶ

おやすみと、富士も頭を沈めていく
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黄昏時「たそがれどき」は、誰ぞ彼はという言葉から生まれたとか 
彼は誰時「かわたれどき」という言葉も美しくいとおしい時
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翌朝は、深い青の色調から始まる
静寂は美徳なり 沈黙は金なり
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おおらかに顔を出して、挨拶されてしまった富士の山 湖尻峠あたりか
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