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余韻嫋嫋 [水]

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箱根湖尻峠迄行き、峠から山道を五百m程、芦ノ湖側に下り、深良水門を見た。
湖水の水が、水門に吸い込まれていく姿は、緑の宝石を溶かし込んだように不気味で美しすぎる光景だ。
ゆらめく水面はダリのシュルリアリズムの絵画の様に、一皮も二皮も捲れてしまいそうな気配だ。
星形なの閃光が揺れている。湖水の水は三島方面へと引かれているようだ。芦ノ湖の水の権利は三島方面が昔から強かったと箱根の方に聞かされたことを思いだす。悠久の歴史も水門に引き込まれていることなのだろう。
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水門の近くに古びて朽ち果てた桟橋の姿。水上スキーや釣り人の舟、大きな観光船が湖の彼方に見える。湖の北側は、桃源郷の様に静か。彼岸と此岸のように。昨日迄いた日常は彼岸の様にも思える不思議。
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道という字は、首をぶら下げまだ見ぬ先を、ゆくためのかたちから作られたと云う。古代中国の道なき道をおもう。
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無数の森の精霊達が、ちいさなちいさな叫びをあげている
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濃い緑の補色は、濃い血の色だと森の中で知る。
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森の闇の深さがいのちを際立たせる
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ちいさな蕾に、よる虫の命の羽根の音迄きこえそうな、森の影
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数十分後、峠への道を引き返し、石畳の道を昇り始める
さまざまな緑のいのちの色に、余韻嫋々 箱根路のひとこまから
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