佐土原藩 [時]
湘南の西に位置する、大磯駅の駅前に明治時代の半ば頃作られた、日向佐土原藩藩主・島津忠寛公 の別荘跡がある。今から百二十年以上昔のことだろうか。その屋敷跡は何代か所有者が代わり、今では町の駐輪場予定地として敷地が時々解放されるようだ。佐土原さんの坂と呼ばれる道が、大磯駅前から海を望む南東に向かい下っている。その右手に洋館があり築百年を数える、日本最初のツーバイフォー建築だという。この洋館は旧島津邸の土地の一部を買い取った貿易商が建てたものという。洋館が建つ前は島津の別荘として洋館があったというが定かではなさそうだ。
開放された旧島津邸の敷地と同じ高さで西に洋館が見える。その間を国道一号線に向かい佐渡原さんの坂が下っていく。島津家が町の為に敷地の一部を道路として提供し、佐渡原さんの坂と呼ばれる様になったのだろうか。初めて敷地内に入りイベントとして十月十八日から二十日迄の三日間開催された、「うつわの日/大磯」の駅前会場となった旧島津邸を見る。大磯出身の作家さんによる大きな陶芸作品が鉄のオブジェの様に敷地内に展示されている。
敷地内には池もあり、大きな灯籠も或る。旧島津別荘より新しい所有者のものだろうが駅前にこんな緑地が展開することに驚く。冬になると紅い小さな花をつける山椿の木を何本か間近で見れた。いつもは線路際からネット越しに見る風景だった。
2013-10-19 20:25
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コメント(1)
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大磯と言う街は、日本の歴史を感じられる街ですね。これ以外にも旧蹟多いですからね。
by kinkin (2013-10-20 08:14)