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二月十八日 [海]

久しぶりに本棚から抜き取った「詞集たいまつ1」むのたけじ著から、

39『青年を見てその国の将来を占うより、その国の親たちが青年をどう扱っているかを見て、その国の将来を占う方が、ずっと正確に的中する。』

38『脱皮しない蛇は死ぬ。脱皮しない人間は他人を死なせる。』

327『美しい子を望むなら、親が美しくなることだ。子供を幸せにしたいなら、まず親の自分が幸せになることだ。不幸な親のもとで、幸福な子供は育たない。』

429『ほんものの愛国心は、他国への敵愾心を必要としない』

437『みてごらん。悪事を働いている国家の国民は、みな似たり寄ったりの顔になる。』

550『簡単に咲く花は、簡単に散る』

569『ヨコに広がらないものはタテに深まらない。タテに深まらないものはヨコに広がらない』

602『有名なる者たちの無力なるときは、無名なる者たちの有力なるとき』

603『嵐はたいまつを消すことができる。たいまつの炎々と燃えるのも嵐の時だ』

昭和56年1月発行 むのたけじ著 評論社刊
この時代、自分は何をしていたのか考える。今自分は、何ができるのか。

嵐はたいまつを消すことができる。今あの時の、たいまつは掲げられ継承されているのか。今のたいまつは何を照らし出し、何を燃焼させようかとしているのか。たいまつの炎々と燃えるのも嵐の時だの嵐とは、何か世界が確かに今嵐の中にいる。この国も嵐の静けさを飽きて嵐を呼び込もうとしているのか。嵐は平和という日常があってこそ嵐が見える。
嵐の前の静けさという、不気味さを感じる昨今に記す。
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遠い海を見つめると、大きな声で叫びたくなることもある。海への叫びはコダマとなって帰ってはこない。江ノ島が今日も亀のように陸に向かって泳いでいるようにみえる。

昭和2年2月19日より李王同妃・西小磯御別邸に御滞在。西小磯御別邸とは、伊藤博文邸の滄浪閣のこと。伊藤公亡き後遺言で李朝最後の皇太子李王こと李垠殿下に譲られたという。妃殿下の正子妃は滄浪閣から西へ1キロほどの梨本宮別邸で李垠殿下との婚約発表の新聞記事を読まれ、驚かれたという話が残る。数年前赤坂にある李垠殿下夫妻の本邸が赤坂プリンスホテル解体の夜景の元に残されて入り写真を見た記憶が蘇る。

昭和2年大磯の水飢饉。関東大震災で大磯と三浦半島西部のある地域は1.8メートルも土地が隆起し水切れとなり、別荘も旅館もがら空き、地震当時津波は小田原方面から鎌倉方面へ横に大きく移動するのを見たという。

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斗夢

その国の親たち(大企業の社長たち)が青年(働く若者)を契約社員あるいは
派遣社員として働かせていては、技術日本は消失します。

by 斗夢 (2015-02-19 19:42) 

SILENT

斗夢さま
技術大国日本は、親の親達がだらし無くなつたから、情けないことになったと、鯛先生には見えるそうです。経営者を育てなかった経営者の責任でもあるのでしょうか。親や祖父母達が幸せでない家庭には、幸せな子供が育たないように、企業でも言えますね。拝金主義の経営者のあの貧素な面構え、幸せなそうには絶対見えません。
by SILENT (2015-02-19 21:06) 

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