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五月九日 [光]

ミモザ.jpg
モノクロフイルム全盛期の時代に、カメラメーカーに手紙を書いた。カメラのファインダーから見える光景をカラーから、モノクロームに変換した光学ファインダーは、出来ないのかと。メーカーからは、丁寧な返事があった事だけを記憶している。ニーズとコストの両面でそれは実現しないと、いつたような解答と記憶する。現代のデジタルカメラの液晶ファインダーでは、モノクロームも、カラーも観れ、自由自在だ。だが、ふと考えた。見えている事とは何だろうか。
人間が観る世界とは。尊敬する杉浦康平さんの話に、アジアの音を収集する頁を開いて納得した。
マイクで拾う感性とは、人間の耳とはまつたく違う。録音するとは、マイクと付き合う事。とある。
そうか、カメラの目も人間の目とは違うという自明の事。
カメラという存在に何か深いものを感じます。ネガとポジが同居したようなミモザの葉の光と影に何か心惹かれました。写真を撮ることは、自画像を描くことと同じ。
「もの買ってくる、自分買ってくる」
カメラで撮影する事は、カメラ的感性を働かせ、カメラになりきれ!
杉浦康平さん、有り難う御座います。
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