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六月十五日 [文字]

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飛騨高山の古い町並みで、この看板を見た。現役の医院なのだろうか。30年以上前の鳥取を訪ねた時、奥様が真冬に産気ついて、リヤカーで大雪の中を産院まで駆けつけ無事出産されたという話を思い出した。そういう自分はお産婆さんが家に駆けつけてくれる前に産まれ出てしまったと親に聞かされたことを思い出した。今は完全看護の環境で産まれてくることが多い日本は幸せな世界だと思う。

紀元前10000年に凡そ600万人だった世界の人口が、2000年前には2億5千万人になり、今では71億人を超えて、2050年には95億人に達するそうだ。
2050年といえば、それより5年前の2045年、今から30年後に、シンギラリティという特異点に達するという時期だ。シンギラリティとはコンピュータの演算能力が人間のそれを凌駕し、人間の知恵では将来を見通せなくなる臨界点の時期の予測なのだそうだ。今から30年で現在の世界の演算能力の100万倍のパワーをコンピュータが持つことになるという。

昭和14年(1939)のこの日、国策母ちゃん43名の、表彰伝達式が湘南大磯の警察署で行われたという。国策母ちゃんとは、どんな母達だったのか。興味深い。1939年とは世界でどんな状況だったのか知りたい。同年8月8日:厚生省が多子家庭を表彰するとの要綱を発表。
9月30日:厚生省が「結婚十訓」を発表した。兵隊の確保のため、早く結婚させてたくさん産ませるという考え。「産めよ殖やせよ国のため」。他に「なるべく早く結婚しましょう」「式は質素に届けはすぐに」というのもあった。
ということは、「国策かあちゃん」の43名は子沢山の母だったのではないのだろうか。

ノモンハン事件、日本軍完敗 5月11日、満州と外蒙との国境付近のノモンハンで、外蒙軍と日本の関東軍・満州国軍が武力衝突を起こした。ソ連軍は最新鋭の戦車部隊、重砲部隊を投入し、日本の第23師団約2万人のうち約7割が死傷し師団が消滅した。9月15日、モスクワで休戦協定が成立。6月16日:ネオン、パーマネント廃止など生活刷新法案決定。8月15日:東京都、「隣組回報」の発行開始。

結婚十訓とは、①一生の伴侶として信頼できる人を選べ
②心身ともに健全な人を選べ
③悪い遺伝の無い人を選べ
④お互いに健康証明書を交換せよ
⑤近親結婚はなるべく避けよ
⑥晩婚を避けよ
⑦迷信や因習にとらわれるな
⑧父母長上の指導を受けて熟慮断行
⑨式は質素に届けは当日
⑩産めよ殖やせよ国のため
ということで、ナチスドイツの[配偶者選択10カ条]というのを手本にしたというが恐ろしい国家統制だ。2015年は、1939年の世界に限りなく重なってくるのは何故だろう。


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斗夢

今の世も結婚奨励、少子化対策が政府から発せられていいますが、
段々戦争が近づいているのでしょうか?
by 斗夢 (2015-06-15 13:29) 

SILENT

斗夢さま
アメリカでは奨学金の返還できない学生に、帳消しにするから徴兵として戦場へとなつているそうで、日本も同様の仕方の追従を充分考えていそうです。生活保護費も戦場で支払うなんてなれば狂気の国家としかいえませんね。利益を得る人は血を流さず、高みに隠れほくそ笑むだけです。
by SILENT (2015-06-15 13:53) 

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