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九月一日 [樹]

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椰子という植物は、恐竜の時代から生き延びのびてきたのだろうか。その鱗のような木肌に何か熱帯の息吹も感じる。溶岩が似合うような樹木だ。空にいっぱい葉を広げ生命感に溢れている。

大正十二年九月一日 吉田健一、十一歳は箱根富士屋ホテルに家族と一ヶ月以上滞在、関東大震災を箱根で体験、難を逃れた。健一の父は戦後総理大臣となる吉田茂で、相模湾の中央付近の海辺の大磯に幼少時代から別荘があり、のちに本籍も大磯に移し吉田御殿と呼ばれた。

その十年後湘南大磯の別荘地帯は倒壊したもの廃虚のままで、復興の兆しなし。本宅がほとんど東京にありその復興に追われ、別荘までは手が回らなかったのだろう。震災当日大磯の海岸で人々は、小田原方面から鎌倉方面に東行する津波を見たという。震源地と地震の規模により津波は沖合いからくるものとは限らないのだろう。相模湾を西から東に向かった津波は、鎌倉の河川に入り海沿いに大きな被害を出したという。






  地震(なえ)奔る深き記憶の闇の秋     無音















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斗夢

きょうは防災の日でした。
TVのニュースも見ていないので、どんなことが行われたか
全くわかりません。
by 斗夢 (2015-09-01 16:07) 

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