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5月15日 [花]

岩波書店の「こころはどこから来て どこへ行くのか」を読んでいる。目から鱗がポロポロ落ちるようで、痛快な本だ。中沢新一氏の、ブリコラージュの話が面白い。常に古い資材を再利用して、組み合わせを変化させるだけで、新しい神話を生み出す。芸術に関しても同様にブリコラージュが働き、進化の過程で大活躍してきた。

進化は、新たな特定の機能を生み出す度に、新しい特別な分子を創造するのではない。
手持ちの遺伝子をその時々でわずかに違った様式で繰り返し再利用しているだけである。

すべての生物が、自分の細胞や脳の中で見つけられる出来合いの素材にブリコラージュを施す事により、新しい機能を引き出してきたそうです。

ブリコラージュとは何か?興味がつのります。image.jpeg

下條信輔さんの、色の来歴という話も、面白い。
仏教でいう、因縁に近い話なのだそうです。
人の目が、色を感じるとは、長い歴史があります。
人の顔を見て、その肌色に潜む情報の下りでは、なぜ顔には毛髪がなくなったのかと話が続きます。
顔認識が拡まる時代。
花の顔も何か不思議に見えて来ました。

常々「見立て」という言葉が気になっていました。ものに、人が感じる能力。見立てと、ブリコラージュよく考えてみたいと、思うようになった本でした。

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があべらの立夏の空を共に観る 無音




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