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井月(ほかいびと・せいげつ) [俳句]

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最近信州は伊那谷の俳人 井月(せいげつ)という人を知りました。
乞食井月、ほかいのひと井月と呼ばれ、天竜川の東側、竜東地区に百年前の幕末から明治にかけて暮したようです。
露の音腹も減がに夜の冴  井月
つゆのおとはらもへるがによるのさえ (露)
夜更け露の落ちる音。夜は晴れて寒い。腹も減るほどに。がには副助詞。井月は今夜は野宿。少しは寝たかも知れないが、一旦目が覚めると寒くて今度は眠れない。ただ一人大自然の中に、星を見、虫の音を聞き、露が段々大きくなってついに落ちる。そのかすかな音も聞き逃さない。生きるとはどういうことか、つくづく考えたことであろう。井上井月顕彰会HPより
江戸の末期井月は江戸に出て佐藤一斎に学んだという。その中でも主席を務めたとか。師の一斎の孫娘が、後に吉田茂という人の継母になるとは不思議な縁と思う。
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ウバメガシの実も色づきはじめあっという間に大地の色に
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かしのみの大地の色にうつりけり 彩戀杜 
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庭のホトトギスは白と赤紫の原種
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風知草も実を結び
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石垣には蕎麦ボーロのような紅い花の群生が見事
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日射しは冬にむかって
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寂光

建築の壁などでこうした刳り抜きを見るのが好きなもので、一枚目の三日月を刳り抜いた鉄板、こうした光景に妙に心惹かれます。
そして最後の写真、網戸越しの光景は、光る物体が何であるかは知るずともその光、輝きが網戸を射抜く様が一枚目の刳り抜きと重なって感じ入ります。
「乞食」、昔山頭火を読みふけったのを思い出しました。
俳句、身に付けたいと思いますが写真を撮る余裕はあれど、ブログのコメント以上の言葉を探すのは私にとって難行苦行で身に付きそうになりません。


by 寂光 (2010-11-23 07:46) 

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