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1996 [俳句]

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1996年俳人の中原道夫「銀化」句集より
猫の舌ざらつく戀の猫舐めて

あの猫のざらつく舌に舐められ、ぞくっとしたのはいつの頃だろうか。
家で飼っていた猫のヒゲを一本鋏で切ってみた。近所の悪ガキはひげを総て切って
丸くなった猫の顔を見て笑った。方向感覚を失って猫はよろけて歩いた。此の頃は虐待なんて思わない時代だった。戀にぞくっとした頃はいつの頃だったのだろうか。遠い昔。今其の感覚を思い出す。猫は湿り気があるが、犬にはないんだなと思う。

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借りて来し猫なり戀も付いて来し 中原道夫

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賽子の目はいく通り猫の戀 中原道夫

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近所の猫をみかけ 村上春樹の「海辺のカフカ」の様に、猫との会話を試みる。

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安全地帯にいても不安げな 猫の姿は 用心深い行動が身に付いている事を感じるが、たまに不用心な猫もいる。

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katakiyo

昼寝をしているようでも安全には気配り充分なネコ凄いです。
by katakiyo (2012-04-17 21:04) 

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