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2012年7月28日海辺の我が町で、小さな花火大会があった。東京隅田川では大きな沢山の花火が夜を彩ったようだ。我が家のベランダで横着にも夜空を見上げた。シャッタースピード固定1/320秒の連写モードで、約320枚を撮っていた。
合計では1秒の世界なのだが、何か凄い世界が映っていた。パソコンにカメラから取り入れたサムネイル画像が、音のない花火の世界をアニメーションのように繰り広げる。連写していたカットが一枚ずつ出現するさまは面白い。音のない世界の中に、花火の下の歓声やざわめきが聴こえてくるのが不思議だ。
320枚の静止した時間は、実は静止していないことに驚いた。三百二十分の一秒とはまさに時間であった。一枚の画像の中に瞬間という間が記録されていた。あるものは光が流れ、あるものは始原の闇の中に生まれた生命のように生きづいて見える。宇宙の始まりのショーを一秒間のなかにカメラは視ていた。私が体験した2時間余りの花火大会と別に、暗箱の中に世界があった。多くの携帯電話が空に向けられていたであろう。多くの眼玉がこの宇宙の始まりのショーを観たと思った。ショーが終わり数時間後雷鳴が轟いている。
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抜き出された花火の画像は、別の火の世界を連想させるものもある。あるものは戦火、あるものは火山の溶岩、あるものは火災、あるものは螢、あるものは生御霊、あるものは線香花火、あるものは水しぶき、果てない一瞬の光芒。
光の舞台に言葉も酔ってしまった。腹の底から突き刺された重低音の花火の音が総てをゆらす。
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光の炸裂画像は闇が多い画像程軽いキロ数のデータである、当たり前のことに今回気づいた。光が溢れる程データ量は増える。白い画面が一番光量を使用するのだろうか.生命という情報の不思議も何故か感じる世界。
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羅列された一秒の為の作業が結構長いことに驚く自分。
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駅員3

土曜日の晩はこちらの昭和記念公園でも花火大会だったようですが、物凄い人出のようで、行きませんでした。
とても素晴らしい写真に充分堪能させていただきました。
by 駅員3 (2012-07-29 10:10) 

Silvermac

暑くてとても観に行く気が起きません。
by Silvermac (2012-07-29 19:42) 

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