光陰矢如 [写真]
大正九年四月十三日夜、神奈川縣横須賀市大瀧町にある秋山瀉眞館にて記念撮影。左の人物は私の祖父三十八歳、支那軍人に仮装。中央の少女は九歳の私の母。右端は祖父の同僚で西洋婦人に扮した仮装。
代価一組三円五十銭也と祖父の日記にあった。
同日記では大正九年四月十一日鎌倉にて観櫻会あり、男子総員外女工百五十名出席とある。これだけの人数が仮装して花見をしたのだろうか。鎌倉の何処で?。仮装の扮装は、軍人、西洋婦人、女学生、飴屋、シャプリ、ホウカイ等とある。シャプリは想像するにチャップリンだろうか、ホウカイは法界坊といったところか。光陰矢の如く90年の歳月がこの瀉眞に経っているのだ。
湘南のこの町にある駅前の、街の迎賓館と呼ぶ、日本で最も早く建てられたであろうというツーバイフォー建築の元別荘。築百年の歴史は、我が母の歴史と同じと前を通る度に眺める。
光陰矢如漆喰壁にも陽がまわる。
草が芽吹き花を咲かせ実を結び時は流れる
光の矢はいずれ何処かの地に落ちるのだろうか
落矢落光 野草花落
代価一組三円五十銭也と祖父の日記にあった。
同日記では大正九年四月十一日鎌倉にて観櫻会あり、男子総員外女工百五十名出席とある。これだけの人数が仮装して花見をしたのだろうか。鎌倉の何処で?。仮装の扮装は、軍人、西洋婦人、女学生、飴屋、シャプリ、ホウカイ等とある。シャプリは想像するにチャップリンだろうか、ホウカイは法界坊といったところか。光陰矢の如く90年の歳月がこの瀉眞に経っているのだ。
湘南のこの町にある駅前の、街の迎賓館と呼ぶ、日本で最も早く建てられたであろうというツーバイフォー建築の元別荘。築百年の歴史は、我が母の歴史と同じと前を通る度に眺める。
光陰矢如漆喰壁にも陽がまわる。
草が芽吹き花を咲かせ実を結び時は流れる
光の矢はいずれ何処かの地に落ちるのだろうか
落矢落光 野草花落
2013-06-30 21:35
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コメント(4)
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仮装の花見。豊かな時代だったのでしょうね。
by cafelamama (2013-07-01 18:35)
よくぞこのような古い写真が残っていますね。わが家は昭和21年の南海地震で家が倒壊、古い大切なものは全て失いました。
by Silvermac (2013-07-02 09:12)
cafelamamaさま
仮装する事でトリップする世界、花見には似合う様に思えます。
レストランで非日常の世界を堪能するのも豊かな世界の様に思えます。
今は豊かさの基準多様化しているけど、本質は自分自身の心にあるのでしょうね。
Silvermacさま
古い瀉眞はこれからはデジタルアーカイブとしてクラウドの世界に保存されていくんでしょうね。災害がなく高齢者がアルバムを大事に保存したおかげで見ることが出来た世界でしょうね。
by SILENT (2013-07-04 08:18)
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書の封筒 (2014-05-14 18:28)