明明白白 [物語]
明明白白 めいめいはくはく 非常にはっきりとしているさま という意味のようだ。
明快な物事の事なのだろうか。きっぱりとしていて心地よい言葉だ。ハイキーな調子が思い浮かぶ。
テーブルの上の桃の香りが強い。明々白々とは明るく、強い印象もある。
何故か型になるものの存在が好きだ。大量に同じものを産み出す型は、近代では重要なものなのだろう。複製藝術という言葉もあった。今やデジタルの複製は、オリジナルとまったく同じで、複製ともいえない世界になった。金属の型の時代のが明明白白分かり易い世界だ。
コピーとは何なのだろうか。大量に同じかたちが居並ぶ不思議。
おもえば制服もコピーの感覚が強い。同じものが整然と並ぶ光景は平和的より、闘争的な世界に近づく。木型がアリ、人型がアリ、様々な型がある。
最近もたこ焼きの鉄板を、古道具屋で買った。一枚百円の重いプレート。誇りを取り去ると整然と串を動かした軌跡が丸い穴から出現した。黒く光るたこ焼きホールに斜めに軌跡が走る。串を動かした指の軌跡がひかっている。
何個をこの鉄板で焼いたのかその数は判る筈も無いが、串の軌跡が美しい。
レモンの型では、菓子か石鹸が作られたのであろうか、わからない。
2013-07-19 10:48
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コメント(2)
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レモンそっくりの石鹸、いただいたことがありました。
強い、いい香りでした。
by tree2 (2013-07-28 13:53)
石鹸の型かと思ったが、何かレモンクッキーといったものを焼いた気配です。鎌倉でも同様の型売っていました。
by SILENT (2013-08-02 14:32)