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中華街寫 [写真]

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横浜中華街へ最近出かけた。この街へ行くと関帝陵は必ず通る。線香の煙と紅い大きな提灯と、大理石の眩しい柱、極彩色の乱舞。この賑やかで鮮やかな世界が好きだ。彼の国の色なのだろうか。原色は無彩色の世界では際立つ。裏町の薄汚れた世界や、砂埃と数千年の石畳や朽ちた木の気配には原色がよく似あう気がする。近代の中国はその両方のうちを今も持っているのだろうか。文字の大国汚穢の世界という、或る日本人作家の書を読んでいる。百年程前の日本人が書いた記録の書だ。
普段の関帝陵のストレートな写真を避け、今回は前にある中華レストランの鏡に映る関帝陵を撮った。
日本という鏡に映る中国と、中国の鏡に映る日本とは何なのか思いながら。ダブルイメージで存在する世界は面白い。
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スタンドの灯りが付く夜の関帝陵もさぞ美しいだろう。深夜の関帝陵は灯りを消して闇に包まれる。
何か別世界のようだがこれもありの世界なのだ。

中華料理のアップの写真に写り込んだ関帝陵。
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ストレートに撮った関帝陵。眼で観た世界とは異なることは当然なのだが。
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may234

3枚目と4枚目の写真に見入ってしまいました
何だか不思議な世界へ入り込んだ気がします
by may234 (2013-11-23 07:53) 

そらへい

中華街どころか横浜さえ行ったことがありません。
関東に住んでいたとき、行っておくべきでした。
by そらへい (2013-11-23 22:15) 

cafelamama

映り込みの関帝廟、面白いですね。
この辺りは自転車でよく通りました。
気に入りの店が中山路、香港路、などの小道にあり
関帝廟通りからいつも入っていました。

by cafelamama (2013-11-24 07:10) 

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