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みづゑよむ [本]

みづゑよむむかしのわれと今のわれ  むおん

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1975年の「みづゑ」美術出版社刊が出てきた。
IMG_0001.jpg昨日のブログではうろ覚えで、「みずゑ」と書いた。
正確には打ったであるのだが。歳のせいか怪しい言葉を検証しないで打ち込む事が多くなった。
それにしても水絵が、みづゑになったとは日本語とは難しいですね。正確な発音ではどう聴こえるのだろうか。MIZUE 。
此の雑誌、表紙裏表紙共に版画家池田満寿夫さんの懐かしい作品が使われている。No.843号特集はヴィジュアル・ポエトリーの実験とある。当時の定価は1200円結構高い価格。美術書としては現在の美術手帳が1600円位、果たして当時が高かったのか今が安いのか高いのか判らない。39年前の時代の空気が読める本だ。ネオンアートなんて物も確かにあった。ネオンサインとは文字が主役でした。同書より。何か光の文字が時代を感じさせていました。
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最近3Dプリンターで文字の筆跡を追うという事を見て、感動したのと同様な作品を知った。
文字を文字通り作品にしたもの。実物を見たら感動するだろう。
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『行為の軌跡 ―活字の裏の世界―』と題された作品。
武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科の荒井美波さんによる、これも非常に興味深いプロジェクトである。筆跡を立体にするのはネオンアートにも重なる世界。文字を綴ることの不思議。

作者は、『普段目にしている文字は思考の軌跡であり、人間がペンや筆といった道具を手に持つ事で生まれた「書く」という行為の産物でもある。しかし、様々な技術が進歩してゆくうちに、行為によって生み出されたという背景は忘れ去られ、活字という表面的な情報のみが一人歩きする様になった。近年ではデジタル技術の進歩によって筆記具を手に持ち書くという行為が、キーボードを打ち入力する行為に変化している。結果的に情報としての文字の役割は同じであるが果たして本当にそれで良いのだろう』という。

以上都築響一さんの『ROADSIDERS' weekly』http://www.roadsiders.com。毎週水曜日に、月に4回お届けの有料サイトからの紹介です。
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以下は、1975年みづゑの頁から、北園克衛さんの作品「プラスティック・ポエム」から

同書から
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川が四つ点が入ると州になる表現が面白い。
木は林になり森になる。
一昨日に横浜通り商店街の、鰻屋「八舟」のウナギを買ってきた。店の包装紙が八州と楽しいロゴマークが愉快だ。
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みづゑよむこぴーきにはるひかる 無音

1975年代はカラーコピー機も出始めて効果だったろうと思いだす。会社近くのカラー専用機械でコピーをしたのは何時の時代だっただろうか。会社に導入され原稿を掌にしたり、原稿をずらして遊んだりした事を思いだす。本にはページネーションという紙の連続性があるという。背表紙と表と裏表紙が一体化されて一冊の本のスタイルがある事がわかる。
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スキャン中に原稿を動かしブレを愉しむ。動きをスキャンする事の出来る不思議。
フォーカルプレーンシャッターの様なフィルムカメラのメカを思いだしもする。
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コメント 4

シルフ

この時代のみづゑは沢山読みましたね。
アートが希望に満ちていた時代です。
by シルフ (2014-01-30 16:38) 

akipon

みづゑも池田満寿夫の作品も懐かしいです。
むかしフロッタージュの技法をよく真似してました。
by akipon (2014-01-30 20:13) 

cafelamama

横浜橋の八舟、横浜時代に時々買ってました。
by cafelamama (2014-02-02 09:15) 

sig

文豪の筆跡を立体化した作品、おもしろいですね。そして、まずその発想に打たれました。
「八舟」の船はなぜ7艘なのでしょう。きっと意味があるのでしょうね。笑
by sig (2014-02-04 15:00) 

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