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六月五日 [本]

深夜食堂という漫画を読み始めた。アメリカはブルックリンのタバコ屋を描いた名作映画『スモーク』を思い出した。舞台劇のようにカウンターの客とマスターの会話が素敵な、東京は歌舞伎町の近くの食堂の舞台設定。漫画のコマに無駄がなくて情景がすぐに思い浮かべられる。人情物の映画、人情紙風船のように切なくほろ苦い短編が詰まっている。登場人物の客は何故か対照的な二人の客。食べ物に息があって何故か共鳴し、通い合う。他の常連客も二人の人生模様にそっと触れ合う。いつもエンディングがさらりと余韻が残り、儚さが漂う。深夜食堂の灯りで何故かこころ和んだ朝だった。映画化もされ話題になった作品。
ビッグコミックを読んでいたサラリーマン時代が懐かしい。

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昭和24年6月5日 東鉄主催オタノシミ列車が、湘南大磯に到着。乗客は大磯観光委員の案内で、坂田山ハイキングや、照が崎海岸での、のど自慢大会、地引網を楽しんだ。
坂田山心中事件から17年の歳月が流れていた。照が崎の海岸へ毎日やってくるアオバトは、のど自慢の光景を、大磯駅前のサンダースホムの森から恨めしそうに眺めていたのだろうか。今日は海岸へ飛んで行くのはやめておこうかと。

平成27年の今年の春、埼玉県高麗寺のある市から団体列車が、大磯駅に着いたという。此の町の高麗山と埼玉の高麗寺のゆかりが記念すべき歳月が流れたからだという。団体列車の旅もいい物だ。
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sig

こんばんは。
「深夜食堂」からは外れますが、こんな感じかな、と。今日見たアメリカ映画のビデオで、男同士の会話。「俺は右」「俺は左」「いつも俺たちは逆だな」「そうだな」「これで話が合ったな」・・・アメリカ映画のセリフは洒落ていますね。
by sig (2015-06-05 22:52) 

SILENT

sigさま
多様性を認可する多民族国家アメリカの良い点なんでしょうね。
日本では違いを容認しないか無関心な方が多い気もします。
by SILENT (2015-06-06 09:37) 

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