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七月七日 [時]

七月七日今日の天候は湘南地方曇り、本家中国ではなく日本の湘南地方ですが。一昨日の金土日曜日隣町で七夕祭りがあった。本来は今日が七夕の日だが、人手と経済効果を求めると休日開催は当り前、旧暦では8月になるのだが、こちらが本来のものなのか、どの日が重要かと考えるとわからない。精神的なものと、経済効果のあがる日と役割が違うのだろう。

新聞に「文化芸術懇話会」とあった。日本政府が指導して『誰もがわかりやすい政策芸術を極めることが重要だ』とある。何かわかりにくい。文化芸術は政治とどれだけの距離があるのか。
ヒットラーは画家になろうとし、挫折したと聞いたことがある。彼が画家になったら世界はどう変わっていたのか。退廃芸術博覧会とかやらが企画された時代。「文化・芸術が政治と付き合うことには危険性がある。が反面科学の基礎研究と同様に、先端的な芸術は経済援助が必要だ。かっては王侯貴族がパトロンだったが、民主主義国家できちっとした文化政策は必要だ」という声もある。

国家政策の芸術、指揮者であり首相という人物がある国であった。この国の今の指導者の考える「文化芸術」とは何か。作家会田誠氏の一言が心に沁みた。「国家プロジェクトの誘惑は常にある。そうしたものへの憧れを抑える、誘惑との戦いが、僕の作品の動機にもなっている。
エンターメント性の高い芸術や、人を感動させる作品には、『精神的な詐欺』のような危うさがある。」と語る。彼が最後に、芸術の受け手の『感動と一体感には警戒が必要だということで』熱くなる国民みんなの裏側に『ひとりぼっちで冷める』とバランスを保つことが必要だという。流されないために。ひたすら静かに見つめることが大事だと。

数日前、隣の大国で中国に突如として現れた女性アイドルグループ「56輪の花」。そのグループ名が示す通り、56人の女性で構成され、人気アイドルグループAKB48を意識したのか、“世界で最もメンバーの数が多い”アイドルグループとうたっていました。
7月1日、オフィシャルサイトが立ち上げられるなど、目下、売り出し中ですが、一方で、非常に政治性が高いグループでもあるようです。「56輪の花」の56という数字は、“国内に存在する56の民族を指す”と民族融合を強調。彼女たちのステージの後ろには、毛沢東・元国家主席や人民解放軍などの映像が延々と映し出されていました。そのうち彼女たちの総選挙も行われるそうです。このニュースを見たとき彼女たちの姿が紅衛兵に重なりました。そして紅衛兵は当時中学生から高校生の年代がなったのだが、紅小兵という小学校の集団が次に時代に育てられたということも知り教育の恐ろしさを実感しました。権力の支配、そのまた上の権力の支配、キリがありません。芸術とは個人のものなのでしょうか。国家が介入すると魂が入らない気がするのです。退廃芸術の時代何よりも政治が退廃し腐敗していたのでなないのでしょうか。同じ轍を踏まない!人間たちはそそっかしいものです。轍に入ると足元が見えなくなってしまいます。
隣の国も、我が国も何か鏡の裏表のように一つに見えてしまいます。お互いの違いをいうことのすべてが事実をかすめているからです。事実はたった一つなのに。

今朝もひとりで明るい未来を祈ってしまいました。『ひとりぼっちで冷める夏2015』
冷めるは、覚めるであり、醒めるでもあるのです。

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コメント 2

sig

こんにちは。
「56輪の花」については知りませんでしたが、いかに娯楽、芸術といえども、国が後ろ盾しているものの隠れた部分は怖いですね。まして教育に関しては。この中国のお話は、帝国主義時代の日本と同じですね。会田誠氏の「感動しながらも流されるな」との言葉には重みがあり、その通りだと思います。迎合して自己を見失うな、とも言えますね。
by sig (2015-07-07 10:21) 

SILENT

sigさま
国家が消え、大学も消え、ネットで総てが代用される時代になっていくんでしょうね。国家以上の愛と情熱を芸術は持っていると信じています。国どうしの力くらべの時代は時代錯誤ですねー。
by SILENT (2015-07-12 13:14) 

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