十一月二十一日 [空]
スーザンソンタグの『写真論』の中で、19世紀の美学者でマラルメの言葉に、「世界のあらゆるものは本になるために存在する」という言葉を引き継いで、ソンタグは「今日あらゆるものは写真位なるために存在する」という。アフリカの動物狩りの人々が現代では、巨大な望遠レンズで獲物を狙う行為の指摘に何か胸を突かれる。街で望遠レンズで撮影する人の本性と、スナイパーの本性が重なる。
カメラも世界を欠けさせていく武器なのだ。
写真とは何か。ソンタグを暫く読み解こうと思う。
秋空をカメラのうちに吸い込んで 無音
2015-11-21 21:08
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