SSブログ

十一月六日 [色]

久しぶりにベスタンフード外しで、ソフトフォーカスの世界を撮った。
30年以上前に見たモノクロームのフランス映画、ルノワールの世界は「ピクニック」というタイトルだったが、まさにその世界。

軟焦点レンズ(Soft Focus Lens )とは、一般の写真レンズが各収差を可能な限り減らしてシャープに写るように設計されているのに対し、故意に収差を残し、ピントが合った像が軟かいものとなるように設計されている写真レンズである。ピントの芯がちゃんとあり、その周囲に滲みが現れる点がピント外れとの違いである。

丹沢のダム公園の紅葉は今年はいまいちだったが、イチョウの葉は鮮やかな黄色だった。光りの饗宴をしばし楽しんだ午前中でした。

晩秋.jpg


公園の秋.jpg


公園にて.jpg


銀杏散る.jpg


銀杏並木.jpg







           夢の秋溶けゆく時や蜻蛉國     むおん










十月二十一日 [色]

IMGP4861.jpg
東京江戸川の永青文庫に来ました。物凄い人出です。普段は静かな文庫なんでしようが、企画展が宣伝のうまさか、老若男女見学者達を観察するほうが面白い。着物の来館者だと割引きと、粋な計らい。
付近の光景に、着物はよくお似合い。企画展の名はつい忘れました。
IMG_0257.JPG

十月十四日 [色]

水8.jpg水16.jpg
水の色は、水そのものの色でなく、空や森や、近くの光景の全てや、一部を映しこんでいることに気がついた。人もまた水の様なものだと、ふと思う。






水の色春夏秋冬映しだし 無音













水6.jpg

九月十四日 [色]

R0139268.jpg
赤いカンナの花が燃えるように燃え尽きた。情熱の色がその額縁部分から錆色の赤に変わっていく。生命の赤は花芯部分に息ずいている。命のある赤と、生命を失った赤と、その姿は刻々と大地の色になっていく。その大地の色から、カンナの種子は薄黄緑の双葉を出し、種子の数千倍の高さに成長し、濃い緑や青い葉と濃い紫の茎を持ち、濃い緋の蕾から朱の花を咲かせ、その花びらは大地の色に変身し、大地に溶ける。循環する時間を思うとそのスピードが緩いのか速すぎるのかわからなくなってくる。時は流れているのか。それとも今の一瞬を生きるこの時のみなのか。わからなくなる。







        カンナ燃え天地に舞うは錆天使     無 音









九月十三日 [色]

数日前の夕焼け。これから夕焼けの美しい季節です。黄昏時間も早くなりますが、好きな時間です。黄昏時とは、誰ぞ彼は という事からできたという説好きです。かわたれ時という言葉もあったそうです。彼は誰ぞ 夕闇迫り向こうから来る人が、誰か彼かわかりにくい時間。老眼の視力も弱った自分には、魔物がやってきてすれ違う時間にも思えますが、とにかく好きな時間です。

ゆうやけ.jpg


      夕焼けの彼方の国飛ぶ蜜柑  ムオン


昭和14年(1939)湘南大磯地方のみかん豊作。年額250万円の当たり年。
蜜柑の生産地としては、日本では北限地域だった湘南地方。皮が厚めなのでアメリカのクリスマス時期に合わせて輸出もされていたそうで、日持ちも良かったのだろう。冷凍蜜柑、こたつで蜜柑、最近では見られなくなった光景です。

九月十二日 [色]

虹2015.9.10..jpg
昨日の夕刻見た虹のかけら。虹の季語はいつだったか。虹はやはり夏が似合うか。

  


   虹を吐いてひらかんとするぼたんかな 蕪村





やはり夏の季語か。



 




          虹のカケラ70年を総括す     ムオン









九月十日 [色]

 
   

     曼珠沙華緑布の海に咲き始む       muon





tanbo.jpg
稲穂はまだ青いのですが、もうすぐ黄金の田んぼになる気配。その前にスズメ除けの赤いネットが張られ稲の葉とのコントラストが美しい。このネットの色、彼岸花にも似ている色だ。
彼岸が近い日、場所によっては彼岸花の黄緑色の茎がニョキニョキと天に向かっている。

ネットの細い網の一本にピントを合わせたが、滲む赤のが美しい。






R0139221.jpg

八月十九日 [色]

大きな茶入れの、銅の蓋は緑青が噴いている。凝視すると刻々と其の色たちが蠢いている。
生きている色の世界がある。網戸越しにフェイドされた緑青の世界。
今朝は東北の温泉まで足を運んできます。雨は上がっている。
R0136964.jpg

八月十日 [色]

IMGP9295.jpg
原色の夏。
写真家藤原新也さんの色を思い出したて。夏の重さが濃厚な深い色を生み出し、闇も深まる。昨日の夕方にはカナカナカナカナカナカナカナカナと、ヒグラシの雨。絹糸のような雨の襲撃に心も緩んだ。今朝は秋の気配の風と、クマンゼミの夏を惜しむ讃歌の嵐。
ミンミン蝉も遠くで合唱。

昭和四年大磯照ヶ崎海水浴場で、温浴場の施設。お風呂に入れるところか。日焼けした身体でお風呂に入る、あの瞬間の刺激が甦る。我慢して夏の海から銭湯へ。
納涼活動写真の上映も。スクリーンの裏側からも映画が観れて子供の頃は其れが得した気分で、うれしかった。

八月九日 [色]

人間の皮膚の色は、どれだけの数があるのだろうか。恐竜は骨格はのこっているが、その皮膚の色はわからないという。人間の皮膚の色は様々なカラーがある。COLOUREDと言えば、有色人種でホワイトの白人から見れば、黄色や黒、褐色、様々な肌の色に見えて、差別の対象にもなるのだろう。
日焼けした肌や、湯上りの肌、シャワー後の肌。昔色鉛筆には、「はだいろ」という色があつた。
化粧品のファウンデーションカラーや、ストッキングのスキンカラーを思うとたくさんの肌色が見えてきた。
IMGP9188.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。