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1月8日 [色]

山形が在所の方から、銘菓「紅柿」を戴いた。山形特産の干し柿の名称を、紅柿というとある。

推さなくて ありし日のごと 吊柿に 陽はあはあはと 差しいたるかも 茂吉

あらたまより


和生菓子にて
原材料、砂糖、白飴、水飴、干柿、かんてん、梅和三盆、ゼラチン、着色料赤104.106.黄4とのこと。
山形は紅花の産地、紅の色も連想する美味な佇まい。


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十二月二十五日 [色]

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今日は聖夜、赤いトタンが燃えているような赤。
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赤き聖夜来年も健やかにと 無音











十二月二十三日 [色]

御近所の男性が今日で98歳の誕生日を迎えられる。
98年前の日本は、どんな国だったのか。世界をどう観てどう考えていたのか。気になります。最近ダライ・ラマの発言で「今の世界は、祈っているだけではダメだ。考えることが大事だ。」と発言をされたそうです。考えて考えて何をするのか、答えはでない朝なのですが。

今日老人が98年前に生まれ、天皇が生まれ、この国の戦争責任者の人々が処刑された日である事実は重たく感じます。98歳の老人は天皇の父上にお会いになられたそうです。
ご老人は、戦争は本当に嫌いだと言われています。R0141995.jpg

十二月二十二日 [色]

裏山に一昨日登り、陽だまりにふきの小さな葉が見えた。近付くと枯葉の間から赤子の掌のような蕗の株がそこいらじゅうにある。来年の春先には一面の蕗畑になる光景を想像した。株の群れから少し離れたところの人がよく歩く、踏み固められた大地の上に幾分大きな蕗の葉が放射状のかたちに重なっていた。もしやと、葉の集まる中心を指先でそっと開いた。生まれたての仔犬の、チンポの先にそっくりな蕗の薹が隠れていた。指先に蕗の薹の、濃い春の香りが掠めた。明日の朝の味噌汁に、その春のカプセルを戴きますと、空を見上げ、ポケットの隅に頂戴して来た。山の一面の落ち葉たちも鮮やかな色素から、大地の色へと、変換されていく。色も形も、冬の大地の色に。

蕗の薹は、この時期に取ってしまうのは早すぎるのだが、大地を見つめ、森羅万象の移ろいの逞しさと、儚さを、指先で感じたことに感謝する朝です。

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ふきの香や庫裡いっぱいの幸の家 ムオン





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今年の秋の色を、銀の月の皿に時たま重ねて、眺めています。

秋色から冬色まで、春色の予感も含め多彩な表情の饗宴です。

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十二月二十一日 [色]

レンズは、透明なのに何故写真では白い発光物体になるのか。
雪は何故白なのか。光の不思議をおもう。
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冬の日の行き交う人の影や濃く むおん











十二月十三日 [色]

今年の紅葉の紅葉は遅かった。ことしのモミジのコウヨウは遅かった。
言葉を漢字にすると読みがわからなくなる時がある。
イマドシのコウヨウのモミジはおそかった。
何か変!


   紅葉葉に黄色い日差しふりそそぐ   むおん


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十一月二十七日 [色]

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 大根の白さ弾けて北風に 干大根北風に眠れず 大根や白さ輝く冬の朝 白乾く大根干しの冬空に
 
 玄冬や大根干の紅き家    ぴゅるぴゅると大根の白光る    大根を見つめる老人の冬

 大根は木枯らしの中白い人   大根売りの声冬の街    白白白白大根山に白白白

 もがり笛歌い尽くした大根   風の大根海の大根野のだいこん   タダ白き大根の顔


         






            大根の白さを冬に放り出し      むおん









十一月二十五日 [色]

ヤフオクで昔の露出計を買いました。1970年代のおよそ今から50年近く前のもの、ボタン電池も今は生産していない型番なので、代用電池を入れないとダメみたいです。電圧なども微妙に異なるので、この露出計にあった型番を探さないとダメなようです。70年代の香りが濃厚な製品です。うまく電池も作用してくれるといいと思っています。当時のレンジファインダーカメラに組み合わせて使うつもりです。
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紅葉の枯れ葉色もドライ状態で刻々と変化していきます。
冬紅葉という季語の季節です。北風が今日は冷たい一日です。

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   ひなたおもての階段登るや冬紅葉     むおん










十一月二十四日 [色]

紅葉の季節になると、葉を透かして差し込む光線が美しい。
日差しが横からあたるせいもあるのでしょうか、影が濃くなりシャープに世界が見える。
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葉の色一枚一枚に様々な絵の具で描いたような違いがあり、同じ色のように見えて世界の多様性のように一筋縄ではいかない色たち。
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            儚さを枯野一面こぼしけり     無音



















十一月十一日 [色]

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補色対比とう心の裏の秋 むおん











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