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ひなた [猫]

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尾曲がり猫と 猫の町 [猫]

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竹内久美子著の パラサイト日本人論に 尾曲がり猫の話が出てくる。全国尾の曲がった猫の分布率を調べたら九州が圧倒的に多いと言う。京大の調査で12000匹以上の猫たちが調べられたそうだが、2位では関東地方が多いと言う。少ない県では福井県。江戸時代にも気づいた人がいて京都の猫はまっすぐだが大阪の猫は尾曲がり率が高いと書物にも書かれたようだ。
尾曲がり猫は海岸部の地域にも多いそうだ。海流によって南の国から運ばれて来たのか?インドネシアでは6割が尾曲がり猫だったそうだ。インド迄行くと急に少なくなるようだ。彼等はいつ頃 日本にやって来たのか?日本での猫の登場は705年の日本霊異記からだそうで唐猫という記述も後には現れると言う。江戸時代後期には尾曲がり猫が描かれた絵が氾濫すると言う。尾の長い猫は歳を取ると尾が二股に裂け化け猫の転じるとされ、尾曲がり猫は好まれたと言う。たしかに愛嬌があるのは尾曲がり猫。長崎にも尾曲がり猫が多いのは南蛮貿易の影響かと本には書かれている。大阪に多いのも堺の影響か。猫たちの歴史、意外と人間の歴史とリンクしている事を知りました。
この町である著名な女性が亡くなったとき可愛がっていた猫が、近くの河のほとりで死んでいるのが発見されたと言う。噂で主人公の後を追ったのではという話が残ったそうだ。
猫話あと一回続きます。

大磯座杮落し 明治42年 [猫]

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吾輩は犬である。
名前はまだ無い。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でクーンクーンと泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて猫というものを見た。しかしあとで聞くとそれは狩人猫という猫中で一番獰悪な種族であったそうだ。この狩人猫というのは時々我々を捕まえて生で喰うという話である。何せ天竺の虎の仲間だそうで油断がならぬ、今では猫たちが町中闊歩している。あの爪で
吾輩の鼻っ柱をひっかかれたらたまったものではない。これらの写真は御主人である人間様と散歩をしている時にご主人様が携帯で撮ったものである。猫族の風貌、面構え結構どころか逞しい。
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明治42年1909年の今日 遅れていた工事が完了し大磯大運寺通り東側に大磯座開業。杮落しは当時の人気役者で女団十郎と言われた市川久米八。団十郎は茅ヶ崎に別荘を作り釣り三昧に楽しむが、のち大磯に茅ヶ崎別荘の稽古舞台の一部を移築したようだ。岩崎弥太郎が贔屓の菊五郎に自分の別荘地の一部200坪余を与えて駅前近くに別荘を築かせた。松本順は大磯に海水浴場を開き、茅ヶ崎の団十郎や大磯の松本邸を大磯の大工に建てさせた。
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吾輩は人間である [猫]

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吾輩は人間である。
名前はまだ無い。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でオギャーオギャーと泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて猫というものを見た。しかしあとで聞くとそれは狩人猫という猫中で一番獰悪な種族であったそうだ。この狩人猫というのは時々我々を捕まえて生で喰うという話である。何せ天竺の虎の仲間だそうで油断がならぬ、今では猫たちが町中闊歩している。
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夏目漱石の門弟に、二宮行雄という方がいた。夏目漱石資料館に文學師 二宮行雄の名刺が残る。資料館には同日石川啄木も漱石を訪ねて来たとある。この二宮さん大磯鴫立庵の14代庵主二宮松汀の長男にあたる。隣町平塚の出身。二宮松汀が庵主を勤めていた頃の明治末期に松本順がこの地で亡くなり、鴫立庵に埋葬されている。順は元軍医総監で幕府14代15代将軍の御典医であり、大磯に海水浴場を開いた大磯町の恩人。
不思議な繋がりが二宮行雄から浮かび上がる。行雄の妻は新撰組生き残り隊士のひとり川本三郎の孫娘にあたると言う。松本順は横浜に住む川本と交流があり、新撰組との交流も京都以来深く、新撰組ゆかりの地 日野に彼等の顕彰碑も松本順が建てている。幕末から明治へ無数の見えない糸が繋がっているのが見えてくる。
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この町に 二人の春樹さんと言う有名人の人間がいる。ひとりは島崎藤村、ひとりは村上春樹
さん。時代は違えど物書き業では共通する。村上さんが描いた 海辺のカフカ で猫と人間が対話を交わすシーンが多く登場する。物凄く自然に思えた描写。猫語辞典なども現代では人間界に出て来ているのではないか。しつこいが吾輩は人間である。

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