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十二月十五日 [かたち]

明治40年12月15日午後、韓国皇太子李垠殿下を乗せた列車が、大磯駅に到着。伊藤候夫人梅子女史より花束の贈呈、町よりは菓子が献上された。李垠殿下10歳。停車場入り口には日韓旗が交差して飾られ、小学生が打ち上げ花火の中迎えた。のちに李垠殿下はこの町の梨本宮別邸で妃となる正子妃が、ふたりの婚約発表を新聞で読むことになるとは露知らずあったろう。
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この町は海水浴場として明治20年頃の鉄道開通から夏場に賑わいだしたが、冬の避寒客も大勢訪れるようになっていた。塩湯と称して浴室が海水を沸かして入浴するようなこともあったようだ。

     
           避寒客見上げる空の冬の雲   無音


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十二月六日 [かたち]

ターサイ塌菜の大きな株を、朝の市場で求めた。大枚140円。直径は30センチ近く。生き生きと大輪の花火のような、命のかたち。元気な朝の宝物。す光の輪.jpg

十月三十一日 [かたち]

今日で十月もおしまい。明日から十一月、今年のカレンダーの残り枚数も僅かになってきました。
町のユニークな光景に、ネオンサインをたくさん飾る家がありました。文字を見ていてネオン管には文字が複雑だと表すのが難しいと知りました。漢字にはネオンは向きませんね。アルファベットは記号でネオンには向いていることがわかります。数字も向いています。液晶の点や、ネオン管の線が表せる記号の世界がこれからの時代は向いているのでしょうか。デジタルになって記号がますます溢れる世界。機械言語という言葉の出現したのも随分の昔です。

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             懐かしのネオンも沢山灯る秋   むおん




 



十月十三日 [かたち]

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昨年の夏、台湾で買ってきた愛玉子を水で溶いて作った。種子の中から粘りのあるエキスが溶け出し冷蔵庫で、固めると出来上がり。甘みがないのでシロップを加え適当な甘みと、ゼラチン状の食感に、仄かな愛玉子の香りが漂う。オーギョーチーと看板のある上野公園近くの愛玉子の店が思い出される。横浜中華街の食材店で、愛玉子があるかと聞いたらなかった。代わりに町中台湾国旗の赤が溢れていた。春節に続く一年の大きな記念日で街は賑わっていた。







       愛玉子(オーギョーチー)秋の日差しに夏が溶け  ムオン











十月十ニ日 [かたち]

箱根湯本のアーチ型の駅は、開放感に溢れ何度見ても楽しい。650円で買ったウォーレンザックのDマウントレンズでスナップ写真。ピントの甘さが面白く愉快。
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水のかたちも、飽きないほどに千変万化、箱根早川の流れ。




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十月五日 [かたち]

百均でエアープランツを求めた。オアクサカーナと名が付いていた。サンタフェの光景を思い浮かべながら、同じく百均で見つけたイミテーションダイヤを皿に並べた。


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エアープランツ太郎の瞳 宙は秋 ムオン

































十月二日 [かたち]

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大きな三角は屋根の形の象徴なのだろうか。おにぎりのような大きな三角形は力強い形。








     三角と四角が似合う秋の空    むおん









九月十九日 [かたち]

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昭和43年(1968)の今日、湘南大磯町は長野県小諸市と姉妹都市提携。同日アメリカのデイトン市とも姉妹都市提携。デイトンには日本NCRのアメリカ法人本社があったからという。
今そのNCR工場も廃業してから随分の日が流れた。にほんのスーパーマーケットの草分けの創業者のコレクションがレジスターだったことを思い出した。

九月六日 [かたち]

シェアーという言葉を初めて聞いたのは、十年ほど前だろうか。カーシェアーという言葉が最初だった。パスタ屋で何人かで食事をしたとき料理をシェアーされますか?と聞かれた。
最近ではカミさんが、観光地で一般住宅の駐車場のシェアーができる。という話に驚いた。スマホで空いている家庭の駐車場の検索と、支払いが出来てしまうのだという。一体料金はどう払うかわからないのだが、便利な世の中だ。

信頼関係が築かれなければ上記の事は実現出来ない。今朝の新聞では、一般家庭のトイレもシェアーできるアプリが登場しているという。アメリカでの話なのだが、他人を我が家のトイレに招き入れるまでの行為、如何なものか、もしもの時にはと銃までアメリカの家庭には備えてあるのだろうが。公共事業やビジネスとして有料のシェアーサービスはあったが、これからは民間や個人が有償、無償であれシェアーをしていく世界になっているのだろう。
シェアーとは、SHAREとはシェアとは、共有(する)、分配する、分かち合う、分け前、割り当て、役割、負担(率)、占有率などの意味を持つ英単語。イギリス英語では株式、株券などの意味もある(アメリカ英語では“stock”)。とある。

分配する世界、ピケティの話題もその一連なのか。しばらくシェアする世界から目が離せない。
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画像は我が家の壁を、家族で漆喰塗りするためにテストで何枚か試し塗りした見本のもの。
地元の土を少し漆喰に混ぜ込み、色を求めたサンプルも作った。光の差す漆喰壁の表面は何か優しい。






   洋梨にナイフ等分割に地球割る    ムオン







九月四日 [かたち]

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今年の夏、百均で買った麦わら帽子。どこの国のどんな人がどこから素材を仕入れ幾らで作って売っているのだろうか。その麦わらが育っている光景を思い描く。風に揺れる草。人々の家。人々の交流の道路。その先の国境の向こうでは内戦が続いているかもしれない。洪水に流される町と、建設中のマンション。果てし無く連想は広がる。

今年も熱中症から守ってくれた人が作った帽子。






    ジンジャーの香りの届く国を飛ぶ     むおん











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