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八月六日 [花]

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布袋草の花が咲いた。炎天下のためか二日で花は溶けた。水を注いで水玉を光らせた花は涼しさで輝いた。布袋さんのような膨らんだ茎が水面であぐらを組んでいる。

湘南大磯の西小磯地区の七夕祭り、旧暦七月七日の前日、道祖神信仰の深い農村に根を下ろした行事。子供達が自主的に運営、この日竹を集め、里芋の葉の露を集め墨で願い事の文字を五色の短冊に書き吊るす。飾りのついた竹を持ち歩き氏神様に詣でる。竹飾りを地面に数回お祓いする所作を繰り返し、夕方竹を束ねて舟の形に作り、七日の朝に浜に出て沖に舟を流す。
流された舟は、隣町の平塚の漁師達が拾い、釣竿にして魚を獲るとよく釣れると、竹を奪い合ったという。西小磯地区は大磯の西側の字で、柳田國男がこの地域が柳田家のルーツではと、故郷70年で書いていたことを思い出した。この行事は大磯下町の正月行事の左義長とセットの祭りのような気がする。子供達が主役で、道祖神を中心に、大人になるための役割を学ぶ行事として。

明治43年大磯署管内の虎眼患者一万人以上になる。虎眼はトラホームか?最近は聞かないが衛生観念が発達したためか。

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