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八月十一日 [花]

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夏のカンナの大きな葉の向こう側に、オシロイバナのピンクの花がある。花の影からは色は見えないがカタチがわかる。花の色はショッキングピンクか、オペラピンクか。フォクシャーピンクという花の色もある。このピンクたちはあまり日本原生の花には見かけない。どちらかというと韓国の民族衣装には見かけられるピンクか。このピンクは金や光沢の合う素材に会う色だ。華やかで輝くような明度を持っている。対極的にターコイズというブルーも日本の色では少ない。
湖や海の色で見かけることもあるが、オシロイバナのピンクとターコイズの組み合わせは美しい。昔この二色を染色工場で色だしするのが難しかった。染料の関係か日光堅牢度が良くない、彩度も極限まで出してもらうと退色性がでやすい。素材によるが天然繊維では派手さが出ず、人工繊維の方が輝きのある彩度の高いものが染めやすい。このピンク、ショッキングピンクやホットピンクとも呼ばれたことを思い出した。何か苦手だが異国情緒を感じる色たちだった。

平成27年8月11日 今朝の湘南大磯地方の気候は、一気に秋めいた風が朝から吹いている。旧街道に吹く風も何か寂しげで、涼しげで心地よく、思い切り秋の気配を感じることができる。
残暑はこれからも厳しいだろうが、酷暑の中、秋の女神がそっと安らぐ風を山から吹き降ろしてくれたようで、感謝感謝。

昭和7年の今日、湘南大磯、名物坂田山自然公園となる。坂田山には比翼塚、自殺者殺到100名を数え、麓の町では坂田山饅頭、天国焼き菓子まで販売中。
平成の現在、坂田山にあった比翼塚は鴫立庵境内に移動され、ご近所に住む98歳の老人は、坂田山心中のあった数日後、渋谷から自転車を借りて大磯まで駆けつけたという。当時15歳の老人がなぜ心中事件の現場まで駆けつけられたのか興味がある。友人と二人で自転車で二日がかりできたというが、二人は心中を目的でやってきたのでは明白だ。今現在お元気なのだから。
当時の新聞で心中した二人が自動シャッター(セルフタイマー)でカメラ撮影した上、側の木の枝にカメラをぶら下げたという記事に、興味を持って自転車を借りたという話をその後お聞きした。

昭和26年自転車アマ選手権大会が、片瀬江ノ島と大磯の間で湘南遊歩道を使い二日間開かれる。湘南遊歩道は現在の国道134号線。

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