SSブログ

八月一日 [空]

BLUE MOON.jpg
昨夜は3年に一度しか観られないという、ブルームーン。一ヶ月のうちに二度満月が見られる時の満月をブルームーンと呼ぶそうです。極めて稀な出来事や現象を人々は古来から、吉か凶かと恐れてきました。月を眺める望遠レンズのファインダーの中では勢いのある雲の流れが横切り、月の色が大気のせいか雲のせいか赤くなったり、青白くなったりと色々な見え方をしました。

昨日生卵を鏡の上に立てる話を書きました。一晩中静かに立っていた卵は、倒れる卵になるとき、悠然と慌てず騒がず、大自然の原理のままに任せきって倒れる。「立っているものが少しの外力ですぐ倒れるということは、立っていることにとって不安定であり、不安感を伴うことは確かである。しかしその反面は、わずかなエンエルギーが働くだけで倒れることができる能力を持つ、自分の姿勢や位置を変える可能性を持つ、つまりは動きの能力が高いということになるのではないだろうか。」立つとは動きの能力が高い静止なのだ。
止まっているけれどエネルギーは満ちている状態。

以上は布施英利著「ハイパーアートの解剖学」より。同著から『能』の運びは、動く状態。構エは、静止する立ち姿の状態。能の稽古では摺り足で歩く所作と、静止した状態の上下と前後にかかっての力の中での均衡が、あの能の構エを生み出すのだという。『立つ』ということの地球の重力との関係。月の力にも畏怖を感じる朝です。

今日から八月 当ブログの、ソネブロの使用領域も最大値に近ずています。引越しするか閉じるか検討を開始します。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。