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十月二十一日 [色]

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東京江戸川の永青文庫に来ました。物凄い人出です。普段は静かな文庫なんでしようが、企画展が宣伝のうまさか、老若男女見学者達を観察するほうが面白い。着物の来館者だと割引きと、粋な計らい。
付近の光景に、着物はよくお似合い。企画展の名はつい忘れました。
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十月二十日 [いのち]

隣町のウインドーに二匹の大きな縫いぐるみ。黒と白とシャネルのマークが見事でした。
明治42年のこの日、湘南大磯町にある大運寺で、お十夜法要会。昔鎌倉の光明寺のお十夜では化け物屋敷が境内にあって吃驚した。今宵の月はどうだろうか。

昭和8年中郡畜産組合は、湘南大磯の野球場内に練馬場を二箇所着工。戦争の足音が早まった時代か。
昭和28年大磯に住んだ作家、大岡昇平横浜より渡米する。エール大学留学他の為に。戦記小説「野火」はその後書かれたか。

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           戦場の黒と白と秋の雲      無音





十月十九日 [空]

何か巨人に見下ろされているように、見上げたら何でもない光景なのだが。
自分の精神状態で、周りの光景も反映して見えてくるのだろう。
明るい服を着れば、元気な気持ちになる。老いを感じ出すと明るい世界が眩しく見えるが、必要な世界なのだろう。秋の空は高い。どこまでも高い。

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             秋空の底を見上げて深呼吸   むおん





十月十八日 [世界]

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平塚美術館で開催中の「画家の詩、詩人の絵」展を見てきた。ポスターには青木繁のデッサンによる眼が使われていた。眼で聴き、耳で見る展覧会だったのかもしれない。詩と絵画は、詩画同一論というような時代もあって、言葉の詩のが優先で、絵は一段低く見られた時代が中国に始まり長く続いたらしい。
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         言の葉や紅き季節に絵の紅葉  むおん








十月十七日 [山]

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アオバトの飛行はいつまで続くのだろう。数年前渡りに出発しなかったアオバトの声を12月の初めに聞いた。温暖化が進むと渡りに機会を逃す鳥たちも出てくるのかもしれない。富士の雪は根雪になるのだろうか。数週間気温が高い日が続き今年の紅葉は遅れる模様と天気予報にあった。





          富士の峯に冬降りけり刻々と    無音







十月十六日 [鳥]

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               接吻はカラスの誓う柿の色 むおん





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二羽のカラスと目があった。怪しいのはどっち。いつでも攻撃できるのはどっち。仲睦まじきはどちらの夫婦。こちらも夫婦で彼らを見つめた。円らな四つの目玉が動き、空に消えた。






        カラスの肩に秋雨の雫ころころ      ムオン






十月十五日 [山]

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            装いは微笑みに似て山の秋  むおん






季語で秋の山は、「山粧う」というそうで、紅葉に彩られた山々の姿が浮かぶ。湘南のこの町からも初冠雪に装った富士の高嶺が遠望できた。アオバトも今朝の樹々の深い緑の上を飛行して、海から山へ帰って行った。間もなくアオバトたちも南に渡りを始めるだろう。




          
               森を飛ぶ鳥達叫びて秋深し  ムオン




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十月十四日 [色]

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水の色は、水そのものの色でなく、空や森や、近くの光景の全てや、一部を映しこんでいることに気がついた。人もまた水の様なものだと、ふと思う。






水の色春夏秋冬映しだし 無音













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十月十三日 [かたち]

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昨年の夏、台湾で買ってきた愛玉子を水で溶いて作った。種子の中から粘りのあるエキスが溶け出し冷蔵庫で、固めると出来上がり。甘みがないのでシロップを加え適当な甘みと、ゼラチン状の食感に、仄かな愛玉子の香りが漂う。オーギョーチーと看板のある上野公園近くの愛玉子の店が思い出される。横浜中華街の食材店で、愛玉子があるかと聞いたらなかった。代わりに町中台湾国旗の赤が溢れていた。春節に続く一年の大きな記念日で街は賑わっていた。







       愛玉子(オーギョーチー)秋の日差しに夏が溶け  ムオン











十月十ニ日 [かたち]

箱根湯本のアーチ型の駅は、開放感に溢れ何度見ても楽しい。650円で買ったウォーレンザックのDマウントレンズでスナップ写真。ピントの甘さが面白く愉快。
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水のかたちも、飽きないほどに千変万化、箱根早川の流れ。




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