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5月04日 [アート]

先日鎌倉の江ノ電側近くの行きつけの書店で、高島野十郎の本を買った。
数十年前から注目され始めた画家の没後40年の展覧会が福岡から始まり、今月東京目黒で開かれている。
興味を惹かれるので先ずは本を仕入れた。
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闇を描くために月を描いたという。月影という言葉が、つきかげは月の光をも意味する。
煌煌と輝く月は見つめることがあっても、太陽は直視するには輝度が強すぎ目にも危険だ。
鎌倉の写真家の方が、この本にエッセーを寄せられている。
写実とは何か。絵画とは何か。そして写真とは何か。
写真と絵画の違いと、共通点を知りたくてこの本を買った。

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画家の視線が気になる。なんのために絵を描いたのか。誰のために。

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慈悲という言葉が、本の中で出てくる。慈悲とは写実の先に見えてくるものなのか。

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ろうそくの画家とも言われた、画家は知人や友人にただろうそくの絵を配ったという。
蝋燭の炎が、今のLEDの光でない、魂の燃焼の音が聞こえてきそうな画面だ。

目黒美術館でこの絵に対面できる日を楽しみに。

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      一魂の初夏の風吹く宵歌う    む お ん








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