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2月1日 [写真]

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昨日で閉館となった鎌倉近代美術館の鎌倉館、彫刻展示の中庭にある、イサムノグチの石像。コケシのようなフォルムが最初馴染めなかった。近代というモダニズムを纏っていない田舎臭さを感じてしまうから。自分の中にある田舎臭さのコンプレックスがこの石像に、違和感を感じさせるのだろうか。


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二階から一階への階段のアプローチ。金属の手垢に磨かれた手摺りが優美な曲線を描き壁の下部に消えていく。反対側の石の手摺りと対照的に、彫刻展示の中庭に誘う。中庭から見てこの手摺りの周りの全てが、人体をすっぱりとカットしたような構造のように見えた。美しい彫刻作品の断面のようにも。

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階段自体が軽やかに浮いている感覚。この建物の細部が、宙に浮かぶ感覚。西洋の彫刻はその重心が大地に根ざしている感覚。日本の仏像は宙に浮かぶような感覚。この美術館も大地と池の上に静かに浮かぶイメージで作られている気配がする。

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ゆるやかに うかび 空を纏う

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池の上に顔を出した石の上の柱たち、石の下に柱が隠れて建ち、池の上に石が浮き、その石の上に柱が軽やかに立つ構造と知った。軽やかに見えて基礎はしっかりと作られていたのだ。
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