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9月14日 [世界]

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ブラジルのパラリンピックの開会式を観ていて、感動した。
スポットライトが当たる中で両足が義足の彼女が緩やかにダンスを始めた。最初足の爪先が垂直にバレーダンサーのようにとーシューズを履いているのかと見えたがベイジュ色の義足だったことが、その後彼女がその義足部分を取り外し、弓形の義足のみとなって歩き出したことでわかった。

ゆっくりと彼女は巨大な指先のようなオレンジ色とステンレスの輝きをもったロボットに近ずく。しなやかにロボットの腕の先の先端部が彼女の指先に向かい、対象的な関係で同じ動作を繰り返す。

ロボットの動力は何なのだろう。人は筋肉という機構で動く。
人にはドーピングという話が出たが、ロボットも興奮するのか。

オリンピックは、何かパラリンピックの世界に先を越された予感がした。
何故か近い将来に、パオリンピックという一つの大会が行われる世界を夢想した。人間と機械とAIと、共生して新しい何かを生み出す世界を想像した。

ウエアラブルコンピュータは、着て身につけるコンピュータだが、いずれ体内に埋め込まれ、生体とITパーツの区分もなくなるのだろうか。

キーボードやタブレットが毛皮をまとったコンピュータや、絹の手触りのタブレットは何故ないのだろう。機械は機械らしく、人間は人間らしくの世界の境界線が消える日がやってくるのだろうか。

四六時中自分の周りに起こる事を記録し、再生がいつでもできる世界がくるという。数時間前、数十年前、生まれた時の自分の記録を、映像や音声で聴いて、人はどう変化するだろう。

パラリンピックを観て、人間はより解放されるという希望を見つけた。
健常者と、障害者いう区分が何か非常に曖昧に思えてくる世界が2020年にはより鮮明になっている気がする。

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