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8月12日 [俳句]

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大道寺将司句集   残の月  より



  蝉のこゑ秋津の鬼になれと言う



秋津島と呼ばれた、日本の鬼は、拘束40年の独房生活の大道寺氏の姿かもしれない。

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「英霊」を量り売りする残暑かな










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うき草の沈みし叛意欺かず




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     線量の高きを知らずかたつむり







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   生きてあることの宜しくづくの鳴く






※づく  とはミミズクの事だそうで、深い闇から聞こえてくる、木菟の鳴き止んだ後の余韻が、やさしく共感できる。
画像は、路上採取の宝石たち。



     ぞろぞろとなほぞろぞろと敗戦日


     原発のなかりせばのどけからまし



    差別なき世を夢にしも冴返る












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